エコビレッジ・フォーラム Vol.4
地球温暖化、ピークオイルと様々な問題を抱える今、「持続可能なライフスタイル」=エコビレッジが世界中で広がりを見せています。
今年4月に迫った第3回エコビレッジ国際会議にさきがけての学びの場「エコビレッジ・フォーラム」もこれで第4弾目、最終回となりました。
今回のテーマは『持続可能なコミュニティと経済』。
ゲスト、ファシリテーター(司会・進行)は下記の方々です。

ゲスト:榎本 英剛 (トランジション・ジャパン代表)
古田 偉佐美 (木の花ファミリー創設メンバー)
ファシリテーター:シキタ 純 (NPO法人ビーグッドカフェ代表理事)
第一部はゲストのお二人から、それぞれの活動内容とその視点からの経済についてお話を伺い、第二部は参加者からの質問を交えオープンディスカッションを行いました。
百年に一度とも言われる現在の経済危機。65億人もの人口を抱え過剰な消費で進んできた社会が直面しているこの大きな問題に、「お金に頼らない豊かな暮らし方」を目指すエコビレッジは、一つの答えになり得るのではないか。そんな問いかけでフォーラムは始まりました。
トランジション・タウン
脱石油社会への「移行」(=トランジション)を意味するこの運動は、一つの団体やコミュニティを作るのではなく、より多くの人を巻き込み、より多くの人の手を繋げる事を目的としています。市民の意識を高め、主体性を引き出す盛り上げ役、火付け役としての役目を重視する為、立ち上げと同時に解散時期も決めるというユニークな活動。鍵は楽しく繋がる事だと榎本氏は言います。少人数からでも、いつでもどこからでも始められる「はじめの一歩」の活動として今後大きな動きとなっていきそうです。
木の花ファミリー
脱石油社会へ向けて、出来る事から応用し始めていくトランジション運動に対して、理想を出来るだけ実践して見せるエコビレッジ。その一つである木の花ファミリーは、コミュニティ全体で「一つの財布」という非常に興味深い経済システムを持っています。企業からも勉強会に来るほどの木の花ファミリーの組織としての在り方と経済の仕組み。有機無農薬栽培の農産物や加工品などの収入の概要から分配の仕方など、数字を出しての具体的な説明に参加者の皆さんも興味津々。質問が相次ぎました。また、ひとつの財布を実現させる為の「心のあり方」を重要視し、心を育てる仕組みについての紹介に、続く第2部のオープンディスカッションでは経済だけにとどまらず、心のあり方、つながり方、代替医療や教育にまで話が及び、様々な質問・意見が交換されました。
トランジション運動やエコビレッジの核となる「人のつながり」は、ゲストのお二人が話す「経済」においてもやはり重要な役割を持っているようです。破綻を迎えた勝ち抜く事が豊かさだった経済ではなく、皆で共通の目標を持って調和を大切にする経済が育って行けば、目指すべき精神の豊かな社会が実現するのかも知れません。
2009年4月の第三回エコビレッジ国際会議では、今回のゲスト榎本さん、古田さんを始め、世界の第一線で活躍する国際的に多彩なゲストを招き、持続可能で豊かな人間関係が育まれる社会へのヒントが詰まった充実したプログラムを開催します。ぜひ足をお運びください。





